Escape from Tarkovに登場するマップの中でも、タルコフの物流と工業を理解するうえで重要な地域がCustomsである。 税関ターミナル。 倉庫群。 貨物列車。 燃料貯蔵施設。 工場や作業場。 建設現場。 労働者用と考えられる寮。 ゲームでは序盤から多くのタスクで訪れる場所として知られているが、世界観から見るとCustomsは単なる初心者向けマップではない。 この地域は、ノルヴィンスクへ出入りする貨物を確認し、保管し、周辺の工業区域へ送り出す物流の中継地点だった。 さらに現在では、Scav BossのReshalaとその護衛、物資を求めるScav、取り残されたPMCなど、複数の武装勢力が活動している。 本記事では、まず公式設定やゲーム内で確認できる情報を中心に、Customsが事件以前にどのような役割を持ち、タルコフ事件後にどう変化したのかを整理していく。
- Customsとはどのような地域か
- Dalniy-2税関ターミナルとは
- TerraGroupと税関ターミナル
- Tarcone物流会社の役割
- 工業地帯と倉庫群
- 鉄道が持っていた役割
- 道路とトラック輸送
- 燃料貯蔵施設の重要性
- 新旧二つのガソリンスタンド
- 寮は誰が利用していたのか
- 事件後の寮
- 建設現場と地域開発
- 要塞と呼ばれる建物
- Reshalaとは何者か
- Reshalaの護衛
- ReshalaはCustoms全体を支配しているのか
- なぜReshalaは複数の場所へ現れるのか
- CustomsにScavが集まる理由
- PraporのタスクとCustoms
- SkierのタスクとCustoms
- Factory区域とのつながり
- タルコフ事件後のCustoms
- ここまでのまとめ
- なぜCustomsには多くのタスクが集中するのか
- Customsは情報の保管庫でもある
- Delivery from the Pastが示すもの
- Bad Rep Evidenceと軍事記録
- Chemicalが示す裏側の物流
- SkierがCustomsへ強い関心を持つ理由
- 考察:Skierは物流網の残骸を利用している
- Praporと軍需物流
- PraporはCustomsを支配しているのか
- TerraGroupはなぜ税関へ関与したのか
- 考察:TerraGroupは何を運んでいたのか
- TarconeはTerraGroupの隠れ会社なのか
- 寮は犯罪拠点だったのか
- なぜ寮は裏取引に向いているのか
- Reshalaはなぜ複数の拠点を移動するのか
- 考察:Reshalaは物流を支配しようとしているのか
- Reshalaの権力はどこから生まれるのか
- ReshalaとSkierはつながっているのか
- Factoryとの産業的なつながり
- CustomsとReserveの違い
- なぜScavはCustomsから離れないのか
- Customsは通過地点でもある
- 考察:Customsは事件初期の混乱を保存している
- Customsが象徴するもの
- Customsが物語上重要な理由
- 結論
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Customsとはどのような地域か
Customsは、Factory区域に隣接する広大な工業団地である。 公式説明では、この地域に、 税関ターミナル。 燃料貯蔵施設。 事務所。 寮。 その他のインフラや建物。 が存在するとされている。 地域内にはさらに、 倉庫。 鉄道。 道路。 ガソリンスタンド。 建設現場。 工業用の作業施設。 などが広く分布している。 名前だけを見ると、国境に建つ一つの税関施設のようにも感じられる。 しかし実際のCustomsは、貨物の確認、保管、輸送、燃料供給、労働者の滞在など、物流に必要な複数の機能が集まった工業地域なのである。
Dalniy-2税関ターミナルとは
Customsの中心的な役割を担っていたのが、Dalniy-2税関ターミナルである。 税関ターミナルは、地域へ運び込まれる貨物や、地域外へ送り出される貨物を確認するための施設である。 通常は、 積み荷の内容を確認する。 輸送書類を処理する。 輸出入に関する手続きを行う。 貨物を一時的に保管する。 問題のある積み荷を留め置く。 といった役割を持つ。 ノルヴィンスク特別経済地域では、多数の国内外企業が活動していた。 そのため、原材料、工業製品、機械、燃料、生活物資など、大量の貨物が地域内を移動していたと考えられる。 Customsは、そうした物資の流れを管理する重要地点だったのである。
TerraGroupと税関ターミナル
初期の公式紹介では、Dalniy-2税関ターミナルがTerraGroupによって下請け業者を通じて運営されていたことが示されている。 さらにターミナル内には、Tarconeという物流会社の事務所と保管施設が存在していた。 これはCustomsとTerraGroupの関係を考えるうえで重要な情報である。 TerraGroupは、研究施設だけを運営していた企業ではない。 大規模な事業を行うためには、 研究設備。 原材料。 医療用品。 電子機器。 工業資材。 食料や生活物資。 などを各施設へ運ぶ物流網が必要になる。 税関ターミナルへ間接的に関与できれば、自社に関係する貨物を地域内へ運びやすくなる。 ただし、Customsに存在するすべての建物や企業がTerraGroupの所有物だったわけではない。 確認できるのは、TerraGroupが下請けを通じてDalniy-2税関ターミナルの運営に関与していたという点である。
Tarcone物流会社の役割
Customsには、Tarcone物流会社の事務所が存在する。 物流会社は、単に荷物を運ぶだけではない。 貨物の受け付け。 輸送書類の管理。 倉庫の手配。 車両や鉄道への積み替え。 配送先との連絡。 こうした作業を調整する役割を持つ。 ゲーム内でも、Tarcone関係の事務所や書類は複数のタスクと結び付いている。 これはCustomsが、物資だけでなく、貨物の内容や移動先を示す情報が残された場所でもあることを意味する。 タルコフ事件後、貨物そのものが失われたとしても、 誰が何を運んだのか。 どこから届いたのか。 どこへ送る予定だったのか。 こうした記録には大きな価値が残る。 物流書類は、企業活動や秘密の輸送を追跡する手掛かりにもなり得るのである。
工業地帯と倉庫群
Customsには多数の倉庫や工業用建物が存在する。 倉庫は、貨物を輸送するまで一時的に保管するための施設である。 内部には、 工業資材。 機械部品。 燃料関連用品。 工具。 電子機器。 軍需物資。 生活用品。 など、さまざまな品が残されている。 事件以前には、それぞれの倉庫が特定企業や事業者によって管理されていた可能性がある。 しかしタルコフ事件後には、正式な所有者や管理者の多くが姿を消した。 残された物資は、 Scav。 PMC。 武装集団。 トレーダーとつながる回収業者。 によって奪い合われることになった。 本来は物流を円滑にするための倉庫群が、現在では生存者たちの物資供給源へ変化しているのである。
鉄道が持っていた役割
Customsには複数の線路と貨車が残されている。 鉄道は、大量の貨物を長距離へ運ぶために欠かせない輸送手段である。 トラックでは一度に運びきれない量の、 木材。 金属。 燃料。 大型機械。 建設資材。 工業製品。 などを効率的に移動させることができる。 Customsの税関ターミナルで確認された貨物は、鉄道や道路を使ってFactory区域やタルコフ市内、ノルヴィンスクの別地域へ運ばれていたと考えられる。 現在では通常の鉄道網は機能を失い、多くの貨車がその場へ放置されている。 しかし線路の存在は、Customsが単独の工業地域ではなく、広域物流網の一部だったことを示している。
道路とトラック輸送
鉄道だけでなく、Customsには大型車両が通行できる道路も整備されている。 貨物列車で運ばれた物資は、最終的にトラックへ積み替えられ、 倉庫。 工場。 店舗。 建設現場。 企業施設。 などへ配送される。 地域内に多数の道路、ゲート、検問設備、駐車区域が存在するのは、そのためである。 タルコフ事件後、道路には放棄された車両や障害物が残され、安全な輸送経路としての機能を失った。 それでも道路そのものの価値は消えていない。 徒歩より多くの物資を運ぶためには車両が必要であり、車両を使うには通行できる道路が必要になる。 そのため現在でも、道路と交差点を監視することは地域の移動を支配することにつながる。
燃料貯蔵施設の重要性
Customsには燃料タンクやガソリンスタンドなど、燃料供給に関わる施設が存在する。 物流地域を維持するためには、大量の燃料が必要になる。 貨物トラック。 作業車両。 発電機。 工業用機械。 建設機械。 こうした設備は、燃料がなければ動かない。 事件以前のCustomsでは、輸送と工業活動を支えるために燃料が保管されていたと考えられる。 事件後のタルコフでも、燃料の価値は非常に高い。 電力網が安定しない状況では、発電機を動かすためにも燃料が必要になる。 車両を利用する武装勢力や、隠れ家を維持するPMCにとっても重要な資源である。 そのため燃料関連施設は、略奪や争奪の対象になりやすい場所なのである。
新旧二つのガソリンスタンド
Customsには、現在利用可能な状態に近いガソリンスタンドと、放棄された古いガソリンスタンドが存在する。 事件以前には、道路を利用する車両へ燃料を供給する施設だったと考えられる。 しかし事件後には、本来の営業機能を失い、 Scavの滞在場所。 物資の保管地点。 待ち伏せ地点。 武装集団の一時的な拠点。 として利用されるようになった。 ガソリンスタンドは道路沿いにあり、車両が入りやすく、建物や倉庫も備えている。 そのため物流が崩壊した後も、拠点としての価値が残り続ける。 Reshalaとその護衛がガソリンスタンド周辺に現れることがあるのも、交通、物資、建物という複数の条件がそろっているためだと考えられる。 ただし、ガソリンスタンドがReshalaの固定本部であると断定することはできない。
寮は誰が利用していたのか
Customsには、二階建てと三階建ての大きな寮が存在する。 公式説明でも、寮は地域を構成する主要施設の一つとして挙げられている。 工業地帯に建つ寮であることから、事件以前には、 工場労働者。 物流関係者。 建設作業員。 一時的に派遣された職員。 などが滞在していた可能性がある。 多数の個室、共用廊下、管理室などが存在し、長期滞在よりも仕事のための一時的な居住施設に近い構造を持つ。 ただし、入居者の詳しい所属や、すべての部屋の用途が公式に説明されているわけではない。 確実に言えるのは、寮がCustomsで働く人々の生活を支えていた施設の一つだったということである。
事件後の寮
タルコフ事件後、寮は本来の居住施設としての役割を失った。 管理者や住民が姿を消し、部屋にはさまざまな物品や痕跡が残された。 さらに多数の部屋と出入り口を持つ建物は、 身を隠す。 物資を保管する。 捕虜や取引相手を連れ込む。 侵入者を待ち伏せする。 少人数で防衛する。 といった用途に利用できる。 ゲーム内では、鍵の掛かった部屋、金庫、価値の高い物品、儀式的な痕跡を持つ部屋なども存在する。 こうした要素から、事件後の寮が犯罪、秘密取引、物資保管と関係している可能性を考えることはできる。 しかし、建物全体が一つの犯罪組織の正式本部だったと断定できる設定はない。 複数の集団が時期によって利用してきた可能性もある。
建設現場と地域開発
Customsには、建設途中の建物や作業現場が複数存在する。 コンクリート構造物。 クレーン。 建設車両。 資材置き場。 仮設設備。 これらは、タルコフ事件が発生する直前まで地域開発が続いていたことを示している。 ノルヴィンスク特別経済地域には企業と資本が集まり、工業施設や物流設備の拡張が進められていた。 Customsも、その経済成長を支えるために再開発されていた可能性がある。 しかし事件によって工事は中断され、完成前の建物が放置された。 現在では、建設現場の高所やコンクリート壁が、 監視地点。 狙撃地点。 防御陣地。 物資の保管場所。 として使われている。 未来の経済発展を象徴していた工事現場が、現在では戦闘のための地形へ変化したのである。
要塞と呼ばれる建物
Customsには、プレイヤーから「Stronghold」や「要塞」と呼ばれる大型建築物が存在する。 この建物は厚いコンクリート構造、高所、複数の出入り口を持ち、防衛拠点として利用しやすい。 事件以前の正確な目的や正式名称については、すべてが明らかにされているわけではない。 しかし現在では、 Scav。 Reshalaとその護衛。 Goons。 PMC。 などが活動する可能性のある危険地点となっている。 重要なのは、この建物をReshalaだけの恒久的な本部と決めつけないことである。 Customsでは複数の武装勢力が同じ場所を利用する。 強固な建物や高所を持つ要塞は、支配者が固定された施設というより、誰にとっても価値の高い戦略地点なのである。
Reshalaとは何者か
Customsを代表するScav BossがReshalaである。 Reshalaは単独で活動するのではなく、複数の武装した護衛とともに行動する。 通常のScavよりも組織化されており、 護衛による周辺警戒。 強力な武器と防具。 侵入者への集団攻撃。 重要地点への滞在。 といった特徴を持つ。 Reshala本人は、正面から高い戦闘能力だけで押し切るタイプというより、護衛に守られながら行動する指導者として描かれている。 彼の存在から分かるのは、CustomsのScavが完全に無秩序な集団ではないということである。 一部のScavは、Reshalaのような有力者を中心に集まり、独自の武装集団を形成している。
Reshalaの護衛
Reshalaの周囲には、複数の護衛が配置されている。 彼らは通常のScavよりも優れた装備を持ち、Reshalaを守りながら集団で戦う。 護衛の役割は、 周囲を警戒する。 接近者を排除する。 Reshalaが退避する時間を作る。 建物や道路を防衛する。 といったものだと考えられる。 Reshalaが護衛を維持できるということは、彼に人間や物資を集める力があることを示している。 武器。 弾薬。 防具。 食料。 報酬。 安全な滞在場所。 こうしたものを提供できなければ、武装した護衛を継続的に従わせることは難しい。 Reshalaは単なる強いScavではなく、Customsの非公式な権力者の一人なのである。
ReshalaはCustoms全体を支配しているのか
ReshalaはCustomsを代表するボスだが、地域全体を完全に支配していると断定することはできない。 Customsには、 通常のScav。 PMC。 Goons。 Cultist。 その他の武装した生存者。 が活動する可能性がある。 Reshala自身も一つの建物に常駐するのではなく、複数の地点で行動する。 つまりCustomsは、Reshala一人が統治する領地ではない。 彼が強い影響力を持つ場所はあっても、すべての倉庫、道路、寮、工業施設を常に管理しているわけではないのである。 ReshalaはCustomsの支配者というより、 物流と物資が集中する地域で独自の武装集団を維持する有力者。 と表現する方が正確である。
なぜReshalaは複数の場所へ現れるのか
Reshalaとその護衛は、Customs内の複数地点で活動する。 詳しい移動目的がすべて公式に説明されているわけではない。 しかし、それぞれの地点には共通した価値がある。 寮には多数の部屋と保管場所がある。 ガソリンスタンドは道路と燃料に近い。 大型建物は防衛や監視に向いている。 倉庫や工業施設には物資が残されている。 一つの場所へ固定されるより、状況に応じて拠点を変える方が、 襲撃を避ける。 物資を回収する。 取引相手と接触する。 移動経路を監視する。 といった面で有利になる。 ただし、Reshalaが巡回している正確な理由については、後編で考察として掘り下げる。
CustomsにScavが集まる理由
Customsでは多くのScavが活動している。 その理由として大きいのが、地域内に残された物資の多さである。 倉庫。 貨車。 事務所。 寮。 ガソリンスタンド。 工事現場。 工業施設。 これらには、生活や取引に利用できる物が残されている可能性がある。 さらにCustomsは道路と鉄道が集まるため、他地域から人や物資が流れ込みやすい。 物流が正常に機能していた時代には、貨物を送り出すための場所だった。 物流が崩壊した後には、残された貨物を奪い合う場所へ変わったのである。 ScavにとってCustomsは、 食料。 燃料。 工具。 武器。 工業用品。 売却できる物品。 を探せる巨大な回収場所なのである。
PraporのタスクとCustoms
Customsは、Praporから依頼される複数のタスクと深く関係している。 プレイヤーは、 貨物。 燃料車両。 軍需品。 重要書類。 過去の作戦に関する痕跡。 などを調査することになる。 Praporはロシア系の軍事組織や補給網とつながりを持つ人物である。 そのため、道路、倉庫、燃料設備、輸送会社が集中するCustomsには、彼が求める情報や物資が残されている。 ただし、Customs全体がPraporの所有地だったわけではない。 彼は地域を支配するのではなく、PMCを通じて残された軍需物資や情報を回収しようとしているのである。
SkierのタスクとCustoms
CustomsはSkierのタスクでも重要な舞台となる。 Skierは、密輸、情報売買、裏取引などに関わる人物である。 税関ターミナルと物流会社が存在するCustomsには、 貨物記録。 企業書類。 隠された積み荷。 取引相手の痕跡。 不正輸送を示す情報。 が残されている可能性がある。 正規の物流網は、違法な物品を隠して運ぶためにも悪用できる。 正規貨物へ紛れ込ませる。 輸送書類を書き換える。 倉庫で荷物を入れ替える。 検査を避けられる関係者を利用する。 こうした手段が考えられる。 ただし、Customsで行われたすべての不正輸送をSkierが直接管理していたと断定することはできない。 彼は混乱後に残された物流情報を、自分の利益へ利用しようとする人物として見るべきである。
Factory区域とのつながり
公式説明では、CustomsはFactory区域に隣接している。 この地理関係は、両地域の役割を考えるうえで重要である。 Factoryの工場を稼働させるには、 原材料。 燃料。 機械部品。 工具。 作業員向けの生活物資。 が必要になる。 これらは税関ターミナルや倉庫を経由し、鉄道やトラックで工場へ運ばれていた可能性がある。 反対に、Factoryで製造・加工された製品がCustomsを通じて別地域へ輸送されていたことも考えられる。 つまり、 Customsは物資を受け入れ、保管し、送り出す地域。 Factoryは物資を加工し、製品を生み出す地域。 という形で、両者は一つの産業網を構成していた可能性がある。
タルコフ事件後のCustoms
タルコフ事件後、Customsの物流機能は崩壊した。 税関手続きは停止し、 貨物列車は動かなくなり、 倉庫は放置され、 建設工事は中断され、 寮から住民や労働者が消えた。 しかし、施設と物資はその場に残った。 その結果、Customsには、 残された貨物を求めるScav。 任務を遂行するPMC。 情報や物資を回収させるトレーダー。 独自の集団を率いるReshala。 強固な建物を利用する武装勢力。 が集まるようになった。 事件以前には物流を支えるために人と物が集まっていた。 事件後には、その残骸を奪い合うために人と武器が集まっている。 Customsの重要性は失われたのではなく、別の形へ変化したのである。
ここまでのまとめ
ここまで、Customsについて公式設定やゲーム内で確認できる情報を中心に整理した。 ・CustomsはFactory区域に隣接する広大な工業団地である。 ・地域内には税関ターミナル、燃料施設、事務所、寮、倉庫、鉄道などが存在する。 ・Dalniy-2税関ターミナルは、TerraGroupが下請けを通じて運営に関与していた。 ・ターミナルにはTarcone物流会社の事務所と保管施設が存在した。 ・ただし、Customsのすべての施設がTerraGroup所有だったわけではない。 ・寮は地域で働く人々の生活を支えた施設と考えられるが、詳しい入居者構成は明らかにされていない。 ・現在の寮やガソリンスタンドは、物資保管や武装集団の滞在場所として利用されている。 ・Reshalaは複数の護衛を率いるCustomsの有力者である。 ・ReshalaがCustoms全体を完全に支配しているとは断定できない。 ・PraporやSkierがCustomsへ関心を持つ背景には、軍需物資、物流記録、企業情報が残されていることがある。 つまりCustomsは、 単なる「序盤タスクのマップ」ではない。 税関。 物流。 工業。 燃料。 企業活動。 労働者の生活。 裏取引。 Scav勢力。 これらが交差する地域なのである。 後編では、 なぜCustomsにこれほど多くのタスクが集中するのか。 Reshalaが複数の地点を移動する理由。 寮と犯罪・秘密取引の関係。 Skierと密輸網。 Praporと軍需物流。 TerraGroupが税関へ関与した意味。 Factoryとの産業的なつながり。 そしてCustomsがタルコフ事件初期の混乱を象徴する理由を、公式情報と考察に分けて掘り下げていく。
なぜCustomsには多くのタスクが集中するのか
Customsは、Escape from Tarkovの中でも特に多くのタスクが集中する地域である。 その理由は、単に序盤向けのマップとして設計されているからだけではない。 世界観から見るとCustomsには、 税関記録。 企業書類。 軍需物資。 燃料施設。 倉庫。 輸送車両。 労働者用の寮。 建設現場。 など、事件以前の活動を示す情報と物資が大量に残されている。 トレーダーたちは、自ら危険な地域へ入る代わりにPMCを送り込み、それぞれが必要とする物や記録を回収させる。 Praporは軍事関係の物資や過去の作戦記録を求める。 Skierは裏取引や密輸につながる情報を探す。 Therapistは住民や医療に関する問題へ関心を持つ。 Mechanicは機械や技術に関する物品を必要とする。 Customsは、多くの人物にとって価値のある情報が一か所へ集まった地域なのである。
Customsは情報の保管庫でもある
物流拠点で重要なのは、貨物そのものだけではない。 貨物を管理するための書類も同じくらい重要である。 何が運ばれたのか。 誰が発送したのか。 どの会社が受け取る予定だったのか。 どの倉庫へ保管されたのか。 どの車両や列車が輸送に使われたのか。 こうした情報が残っていれば、事件以前の企業活動や秘密輸送を追跡できる。 タルコフ事件によって正式な管理体制が崩壊した後も、事務所、車両、倉庫、寮には書類や記録が残された。 そのためCustomsは、物資を回収する場所であると同時に、過去に何が行われていたのかを調べるための巨大な情報保管庫でもある。
Delivery from the Pastが示すもの
Praporから依頼される「Delivery from the Past」では、プレイヤーはCustomsのTarcone Director’s Officeから重要な書類を回収する。 その後、書類をFactory内の指定地点へ運ばなければならない。 このタスクは、CustomsとFactoryが単に地理的に近いだけではなく、物資や情報の流れによってつながっていたことを示している。 Customsで管理されていた書類がFactoryで必要とされる。 この構造から、 Customsが貨物と輸送情報を管理する場所。 Factoryが物資を受け取り、加工や別の活動を行う場所。 という役割分担を読み取ることができる。 ただし、回収する書類のすべての内容や、それが事件以前にどのような目的で作成されたのかは完全には説明されていない。 それでも、このタスクが両地域の産業的な接続を示す重要な手掛かりであることは間違いない。
Bad Rep Evidenceと軍事記録
「Bad Rep Evidence」では、プレイヤーはCustomsに残されたSecure Folder 0031を回収する。 このタスクから分かるのは、Customsに軍事関係者や作戦へつながる記録が残されているということだ。 税関や物流地域には、 輸送記録。 車両の通行記録。 貨物の受領書。 部隊への補給記録。 作戦に関する書類。 などが集まりやすい。 軍需物資を動かす場合でも、倉庫、車両、燃料、輸送経路が必要になる。 Customsは民間物流と軍事物流の両方が交差し得る場所だったのである。 PraporがPMCを使って書類を回収するのは、そこに自分や関係者の立場へ影響する情報が含まれているからだと考えられる。
Chemicalが示す裏側の物流
Skierの「Chemical」シリーズでは、Customsに残された人物の過去や化学物質、輸送に関する情報が追跡される。 この一連のタスクは、Customsで扱われていた貨物が、一般的な生活用品や工業資材だけではなかった可能性を示している。 化学物質。 特殊な薬品。 企業関係の資料。 軍事利用できる物品。 こうした貨物も、正規または非正規の輸送網を通じて移動していた可能性がある。 税関ターミナルへ影響力を持つ者がいれば、危険な物品を合法的な貨物へ紛れ込ませることも考えられる。 ただし、Customsを通過したすべての化学物質がTerraGroupの研究に使われたと断定することはできない。 Chemicalシリーズが示すのは、物流網の裏側に通常の商取引だけでは説明できない活動が存在していたという点である。
SkierがCustomsへ強い関心を持つ理由
Skierは密輸、情報売買、脅迫、裏取引を利用して利益を得る人物である。 そのSkierにとって、Customsは非常に価値の高い地域となる。 正規の物流拠点では、 大量の貨物が移動する。 多数の会社が関与する。 書類の処理が複雑になる。 倉庫で荷物が一時保管される。 複数の下請け業者が利用される。 こうした条件が生まれる。 取引に関与する人間が増えれば、その中へ不正を紛れ込ませやすくなる。 書類を書き換える。 積み荷を途中で入れ替える。 貨物の一部を抜き取る。 検査を避けられる人物へ金を渡す。 Skier本人が事件以前のすべての密輸を管理していたとは限らない。 しかし彼にとってCustomsは、過去の不正輸送を追跡し、残された人脈や物資を自分の利益へ変えられる場所なのである。
考察:Skierは物流網の残骸を利用している
ここからは考察である。 タルコフ事件以前には、Customsを利用する正式な企業や物流業者が存在した。 事件後、その管理者や職員の多くは姿を消した。 しかし、 倉庫。 輸送車両。 貨物記録。 鍵。 連絡先。 裏取引に関わっていた人物。 は一部残されている可能性がある。 Skierは、新しい密輸網を何もない状態から作ったというより、事件以前から存在した物流網の残骸を利用しているのかもしれない。 旧職員から情報を買う。 残された倉庫を利用する。 物流記録から価値のある貨物を探す。 PMCに物資を回収させる。 正規の経済が崩壊しても、物流に関する知識と人脈は消えない。 Skierは、その価値を理解している人物なのである。
Praporと軍需物流
Praporは、ロシア側の軍事関係者や補給網と深いつながりを持つトレーダーである。 軍隊や武装組織を維持するためには、武器だけではなく、 弾薬。 燃料。 食料。 医薬品。 車両部品。 通信機器。 制服や防具。 など、大量の物資が必要になる。 これらを現場へ届ける役割が軍需物流である。 Customsには倉庫、鉄道、道路、燃料施設が集まっているため、事件以前には軍需品の通過や一時保管にも利用された可能性がある。 事件後に輸送網が崩壊したとしても、途中で放棄された貨物や記録は残る。 PraporがCustomsへPMCを送り込むのは、そこに過去の補給活動へつながる情報や物資が存在するからなのである。
PraporはCustomsを支配しているのか
PraporがCustomsに関係する多くの依頼を出すからといって、彼が地域を支配しているわけではない。 Praporは自分の部隊を大規模に展開して、倉庫や道路を直接管理しているわけではない。 代わりにPMCへ報酬を提示し、 書類を回収させる。 車両を確認させる。 物資を確保させる。 敵対者を排除させる。 といった方法で地域へ影響を与えている。 これは他のトレーダーにも共通する。 彼らは必ずしも土地を支配する必要はない。 必要な情報や物資へアクセスできれば、それだけでも大きな利益を得られる。 Customsは誰か一人の所有地ではなく、複数のトレーダーがPMCを通して間接的に介入する争奪地域なのである。
TerraGroupはなぜ税関へ関与したのか
TerraGroupのような巨大企業が研究や工業活動を行うには、安定した物流網が必要になる。 研究施設を建設するための資材。 実験に使用する機械。 医薬品や化学物質。 電子機器。 職員向けの生活用品。 廃棄物や完成品の搬出。 これらを継続的に動かさなければ、企業活動は維持できない。 税関ターミナルの運営へ下請けを通じて関与すれば、自社関連の貨物がどのように処理されるかへ影響を与えられる可能性がある。 正規の物流を効率化するためだったのか。 検査を受けずに済む貨物が存在したのか。 企業活動の痕跡を隠す目的があったのか。 詳細は完全には明らかにされていない。 ただし、TerraGroupが研究だけでなく、その研究を支える物流にも関わっていたことを示す重要な場所がCustomsなのである。
考察:TerraGroupは何を運んでいたのか
TerraGroupがCustomsを通じて運んでいたすべての貨物は明らかにされていない。 ここからは考察となる。 企業活動に必要な一般的な物資としては、 建設資材。 研究機器。 コンピューター。 医薬品。 化学物質。 発電設備。 職員向けの生活物資。 などが考えられる。 一方、TerraGroupが秘密研究を進めていたことを踏まえると、公開できない物品や資料も輸送されていた可能性がある。 しかし、Customsにあるすべての薬品、機械、コンテナをTerraGroupの秘密研究と結び付けることはできない。 この地域では多数の企業や事業者が活動していた。 重要なのは個々の物品をすべて秘密研究の証拠と見ることではなく、TerraGroupが大規模な活動を支えられる物流環境へアクセスしていた点である。
TarconeはTerraGroupの隠れ会社なのか
TarconeはCustomsに事務所と保管施設を持つ物流会社として登場する。 しかし、TarconeそのものがTerraGroupの完全な隠れ会社だったと断定することはできない。 確認できるのは、 CustomsにTarconeの施設が存在すること。 税関ターミナルの運営にTerraGroupが下請けを通じて関与していたこと。 Tarcone関係の書類が重要なタスクへつながっていること。 である。 両者の関係が、 通常の取引先。 下請け企業。 一部業務を担当する物流業者。 より深い秘密関係。 のどれに当たるのかは、完全には明かされていない。 TarconeをTerraGroupそのものとして扱うのではなく、TerraGroupの活動と接点を持つ可能性がある物流企業として整理する方が正確である。
寮は犯罪拠点だったのか
Customsの寮には、 鍵の掛かった部屋。 価値の高い物品。 武器。 金庫。 不審な痕跡。 武装したScav。 などが存在する。 そのため、事件後に犯罪や裏取引へ利用されている可能性は高い。 しかし、事件以前から寮全体が犯罪組織の本部だったと断定することはできない。 本来は労働者や関係職員が滞在するための施設だったと考えられる。 混乱後に管理者が消えたことで、 密談。 物資保管。 違法取引。 捕虜の拘束。 武装集団の宿泊。 といった用途へ変化した可能性がある。 つまり、寮は最初から犯罪のために建てられたのではない。 本来の利用者を失った建物が、犯罪や暴力に適した場所へ変えられたのである。
なぜ寮は裏取引に向いているのか
寮には、秘密の取引を行ううえで便利な条件がそろっている。 多数の個室がある。 外から内部の様子を確認しにくい。 複数の出入り口がある。 人を一時的に滞在させられる。 物資を部屋ごとに分けて隠せる。 道路や工業地域へ移動しやすい。 取引相手と会う場合、開けた倉庫や道路よりも、部屋の多い寮の方が周囲から見られにくい。 さらに建物全体を占拠できれば、入口や階段を少人数で監視できる。 Reshalaとその護衛が寮周辺へ現れることがあるのも、物資や取引相手を守るうえで利用価値が高いからだと考えられる。 ただし、Reshalaが寮を恒久的に所有しているとは限らない。
Reshalaはなぜ複数の拠点を移動するのか
Reshalaは、一つの場所だけへ固定される人物ではない。 寮。 ガソリンスタンド。 大型建築物。 工業施設周辺。 複数の価値ある地点で活動する。 その正確な理由は公式に説明されていないが、固定拠点を持たないことには利点がある。 敵に行動を予測されにくい。 襲撃の準備をさせにくい。 複数の物資保管場所を利用できる。 取引相手に応じて場所を変えられる。 道路や倉庫の状況を確認できる。 Reshalaが犯罪や裏取引に関わる有力者であるなら、一つの建物へ居続けるよりも、複数の安全地点を使い分ける方が合理的である。
考察:Reshalaは物流を支配しようとしているのか
ReshalaがCustoms全体の物流を完全に支配している証拠はない。 しかし、彼の活動地点を見ると、 道路。 燃料施設。 寮。 倉庫に近い大型建物。 など、人や物が集まりやすい場所が多い。 これらを利用できれば、 物資を回収する。 通行者から利益を得る。 取引相手と接触する。 価値ある貨物を奪う。 周辺のScavへ影響を与える。 といったことが可能になる。 Reshalaは、物流施設を元の状態へ戻そうとしているわけではない。 崩壊した物流網の中で、残された物資と移動経路を利用して権力を維持していると考えられる。 正式な行政や企業が消えた後、その空白へ入り込んだ非公式な支配者の一人なのである。
Reshalaの権力はどこから生まれるのか
Reshala本人は、重武装して単独で敵を圧倒するタイプのボスではない。 それでも複数の護衛を従え、Customsで大きな影響力を持っている。 その力の源として考えられるのは、 物資。 人脈。 情報。 取引相手。 安全な滞在場所。 護衛へ報酬を与える能力。 である。 武装した人間を従わせ続けるには、恐怖だけでは十分ではない。 食料、武器、弾薬、利益を提供できなければ、集団は長く維持できない。 物流拠点であるCustomsには、それらを確保できる可能性がある。 Reshalaは射撃能力だけで頂点に立つのではなく、物と人を動かす能力によって権力を得た人物なのかもしれない。
ReshalaとSkierはつながっているのか
ReshalaとSkierは、どちらも裏取引や非公式な経済と結び付けて考えられる人物である。 そのため、二人が直接協力しているという考察も可能である。 しかし、 正式な同盟。 上下関係。 継続的な取引契約。 が明確に示されているわけではない。 SkierはPMCを使い、地域に残された情報や貨物を回収する。 ReshalaはCustoms内で護衛を従え、価値ある地点を利用している。 両者が同じ物流の残骸から利益を得ていても、必ずしも仲間とは限らない。 取引相手になる場合もあれば、同じ物資を求める競争相手になる場合も考えられる。
Factoryとの産業的なつながり
CustomsとFactoryは、一つの産業網として見ることができる。 Customsでは、 貨物を受け取る。 検査する。 倉庫へ保管する。 鉄道やトラックへ積み替える。 燃料を供給する。 という役割が行われる。 Factoryでは、 原材料を加工する。 機械を稼働させる。 製品や部品を製造する。 完成した物を搬出する。 といった活動が行われる。 Customsが物流の入口なら、Factoryは加工の中心である。 一方が停止すれば、もう一方も正常に機能できない。 タルコフ事件によって物流と生産の両方が崩壊したことで、倉庫には貨物が残り、工場には設備や製品が放置された。 現在のPMCやScavは、その産業網の残骸から物資を回収しているのである。
CustomsとReserveの違い
CustomsとReserveには、どちらも倉庫、鉄道、燃料、軍需物資が存在する。 しかし、本来の役割は異なる。 Customsは、企業物流や工業活動を支える民間・商業的な性格が強い地域である。 Reserveは、軍事物資や部隊を維持するために作られた軍事基地である。 Customsでは複数の企業や物流業者が貨物を扱う。 Reserveでは軍の管理下で物資が保管される。 ただし事件後には、どちらも正式な管理体制を失い、武装勢力が残された物資を奪い合う場所へ変化した。 この違いを理解すると、タルコフが民間経済と軍事の両方によって支えられていたことが分かる。
なぜScavはCustomsから離れないのか
Customsは危険な地域である。 PMCが頻繁に通過し、Reshalaや他の武装勢力も活動する。 それでもScavが集まり続けるのは、危険に見合うだけの物資が存在するからである。 食料。 燃料。 工具。 機械部品。 武器。 医薬品。 企業書類。 売却できる工業用品。 これらを一度に探せる地域は限られている。 さらに道路や鉄道を利用すれば、回収した物資を別地域へ運ぶこともできる。 ScavにとってCustomsは安全な居住地ではない。 危険を冒してでも訪れる価値のある巨大な回収場所なのである。
Customsは通過地点でもある
Customsは多くのPMCにとって、最終目的地ではなく通過地点でもある。 Factory区域。 市街地。 郊外。 鉄道網。 工業施設。 こうした場所の間に位置するため、別地域へ移動する際に通過する可能性がある。 物流拠点は、平常時には物を通過させる。 社会が崩壊した後には、人間や武装勢力も通過する。 そのためCustomsでは、 物資を求める者。 別地域へ向かう者。 輸送記録を追う者。 敵を待ち伏せする者。 通行を利用して取引する者。 が交差する。 この地域で戦闘が絶えないのは、価値ある物資があるだけでなく、多くの経路が集中しているからなのである。
考察:Customsは事件初期の混乱を保存している
Customsには、事件が突然発生したことを感じさせる光景が多く残されている。 停止した貨物列車。 放棄された車両。 途中で止まった建設工事。 物が残された事務所。 使われなくなった寮。 管理者を失った倉庫。 これらは、地域が計画的に閉鎖されたのではなく、活動の途中で機能を失ったことを示している。 人々はすべての貨物や書類を整理してから避難したわけではない。 輸送途中の物資や、回収されなかった記録が残された。 そのためCustomsを調べることで、タルコフ事件初期に誰が何を運び、何を残して逃げたのかを追跡できる。 Customsは、混乱が始まった瞬間を物資と施設の形で保存している地域なのである。
Customsが象徴するもの
Shorelineが平和な保養地の崩壊を象徴し、 Lighthouseが崩壊後に生まれた新しい勢力を象徴し、 Woodsが文明を失った後の生存を象徴するなら、 Customsが象徴するのは、 「流通の崩壊」 である。 どれほど多くの物資を生産しても、運ぶ仕組みが止まれば社会は維持できない。 食料は必要な場所へ届かない。 燃料は車両や発電機へ供給されない。 工場には原材料が入らない。 完成した製品も運び出せない。 物流が止まった結果、物資は倉庫や貨車へ残され、生存者たちの争奪対象となった。 Customsは、社会を支えていた流通網が崩壊し、その残骸が新しい権力と争いを生み出した地域なのである。
Customsが物語上重要な理由
Customsには、TerraGroupの最重要研究施設や、国家の最高機密が直接置かれているわけではない。 それでも物語上、非常に重要な場所である。 なぜなら、企業や軍事組織が活動するために必要な物資が、どのように運ばれていたのかを示すからだ。 TerraGroupの研究も。 USECの作戦も。 Factoryの生産も。 建設事業も。 住民の生活も。 物流なしでは成立しない。 Customsは、タルコフで起きた大規模な活動を裏側から支えていた地域である。 ここに残された記録を追えば、研究所や企業施設だけを調べる場合とは異なる角度から、事件の全体像へ近づくことができる。
結論
Customsは、単なる序盤タスクとReshalaのマップではない。 この地域には、 税関。 物流。 鉄道。 道路。 倉庫。 燃料。 企業活動。 軍需輸送。 労働者の生活。 裏取引。 という複数の要素が集まっている。 事件以前には、貨物を確認し、保管し、Factory区域や別の地域へ送り出す重要な物流拠点だった。 Dalniy-2税関ターミナルにはTerraGroupが下請けを通じて関与し、Tarcone物流会社の施設も存在していた。 ただし、Customs全体がTerraGroupの所有地だったわけではない。 事件後には正式な物流が停止し、 倉庫に残された物資。 事務所に残された書類。 放棄された車両。 寮の部屋。 燃料施設。 が、ScavやPMC、武装集団の争奪対象となった。 ReshalaはCustomsの有力者ではあるが、地域全体を完全に統治しているわけではない。 彼は複数の価値ある地点を利用し、護衛、人脈、物資によって影響力を維持していると考えられる。 Praporは軍需物流の痕跡を追い、 Skierは裏取引や不正輸送につながる情報を利用し、 他のトレーダーもPMCを通じてCustomsへ介入する。 Customsで重要なのは、 物流網が崩壊しても、物資と情報の価値は消えなかったことである。 かつて社会を支えるために集められた貨物は、 現在では生存者を争わせる資源へ変わった。 Customsは、 タルコフ事件によって止められた物流と、 その残骸から生まれた新しい非公式経済を象徴する地域なのである。
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